日々のくらし米麦野菜 清水農園・厚木

神奈川県厚木市の小農家 都市化の中でチャレンジ

我が家の乾燥、籾摺り、調製設備

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   三反の田がありお米を作っています。農業はそもそもが循環で、お米は販売、藁は敷き藁として野菜栽培に使う、家畜がいれば敷き藁、堆肥を作る、縄をなう、そうお正月の飾り、籾殻は家畜の糞と混ぜて有機肥料に、焼いて無菌の焼きぬかに、これは薫炭とも言いますが野菜の種まき培土に欠かせません。少量でもこの循環を活かそうとすれば米作りは必要です。鎌倉の連売に行った時に野菜農家の方は藁が欲しいなと言っておられました。

   販売時にはその前に穀物検査があります。昔は農林省食料事務所の検査でしたが、規制緩和となり、誰でも受講し試験に受かれば検査員になれます。当地では農協の職員が資格者となり、出荷、買い入れ時に乾燥度合いを調べ、整粒度合い、重量を調べ、等級が付きます。こうした設備がないと検査に見合うものは難しいと思います。何年か前に、同級生が架け干しで作って出荷しようとしたら乾燥度合いで通らなかったというくらい厳しいです。架け干しではそれをメリットに直売しない限り販売は難しいと思います。架け干しの表と中では乾燥度合いが異なります。政府は大規模化とそのメリットを言いますが循環で考えるとほどほどの規模もいい具合です。ただし金にはなりません。農業は設備産業です。写真は飯米農家向け設備ですが120万くらいかかります。

   ところで収量はというと、435から456キロと去年比較で100キロ近く減収。新しいはるみという品種に変えたため県の基準施肥量1反窒素分で元肥3キロで作ったらこの収量となった。穂も短く、株も小さい。来年は元肥を増やそう。追肥も幼穂形成期にも打とう。

   もっとも、昨年は倒伏が多かった。今年は減肥したためか倒伏はどこにもない。