日々のくらし米麦野菜 清水農園・厚木

神奈川県厚木市の小農家 都市化の中でチャレンジ

籾がらくんたん作りその2

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当然煙突周りから焼けていくのでスコップで切り返していく。最初の3時間4時間あたりは1時間ごと、以降は30分ごとに切り返す。スコップを挿して煙突周りの焼けた籾がらを上に持ち上げ斜面に落とす。繰り返していくと熱が上がりどんどんペースが早まる。f:id:shimizufarm:20211007203934j:image

山腹から煙があがるようになるともう少し。真っ黒な混じり気のないくんたんを作るには丁寧にやるに限る。周囲にはみぞを掘っておく。酸素イコール空気が入らないようにこの溝で遮断する。f:id:shimizufarm:20211007204410j:image

 途中の写真はないがこのあと大忙しの作業がある。煙突とくんたん器本体を棒で外す。この時に焼けた籾がらが溝を塞がないように慎重に進める。くんたん器本体を外したら中心部にバケツいっぱいの水を落として薪の火を消す。続けてくんたん器本体の分中心部が凹むので周りの焼けた籾がらを寄せ集めて山形に成形する。このあと30ℓ分の水をジョウロで焼けた籾がらにまんべんなくかけ表面温度を出来るだけ下げる。大きなビニール、2.2mの真っ角で全体を覆い、予め掘った溝に落として土をかけ、踏む。更に溝に水20ℓを染み込ませて空気の遮断を図る。4、5日は毎日点検する。穴が空いているとそこから空気が入りいつまでも温度が下がらない。下がったら開けて袋に詰めるが埋もれ火があると発火するので素手で触りながら詰める。家に持って帰っても、2、3日は庭に置く。燻らないか慎重に見極める。一度庭に置いた袋から燻ったことがあった。今回は6時間で終了。f:id:shimizufarm:20211007211435j:image

 大きな水タンクとポンプがあればビショビショにして一晩置けば乾くんだろうがたまたま家に大きなビニールがあったので現代農業の記事を参考に試行錯誤しながら進めています。ビニールは補修の跡だらけです。くれぐれも埋もれ火には注意しましょう。この作業していると通る人が必ず注意するようにと言っていかれます。